ミラータイプのフィルムと言えば、いわゆるマジックミラーのように、外から室内は見えず、室内から外が見えるのが1番の特徴ですが、注意すべきこともありますので、解説していきましょう。
そもそも鏡は、ガラスに銀などのメッキを付着させたもので、このメッキに光を反射させる事で、自分の姿が見える訳です。
一般的な鏡は、反射率がほぼ100%ですが、銀メッキを薄くして、反射率を下げ、光が透過するようにしたものが、マジックミラーになります。
反射率を下げ、光が透過するという事は、鏡の向こう側が見えるようになるという事です、え?これでは鏡として役に立たない!?、と思うかもしれませんが大丈夫です、これと明るさの違いを利用して、マジックミラーの状態を作り出します。
例えば、反射率50%のマジックミラーを挟んで、明るさが100の部屋に男性、明るさが20の部屋に女性が居るとします。
どちらも反射率は同じなので、光の反射と透過の割合は同じ、すなわち、男性の目には、50の反射と10の透過の光が入り、女性の目には、10の反射と50の透過の光が入るのですが、弱い光は強い光にかき消されてしまうので、男性には自分の姿が映り、女性には男性の姿が映ります。
このように、明るさの違いを利用するのが、マジックミラーの原理のなります。
これを踏まえての注意点ですが、明るさが逆転すると、効果も逆転するという事です。
室内より外が明るい昼間は、室内は見えませんが、外が暗い夜間では、室内が見えてしまうので、カーテンなどで対処しなくてはなりません。
その他、曇りや雨の日なども、注意が必要になることを覚えていてください。
ちなみに、マジックミラーの見え方には、裏表がありませんので、フィルムを窓の外側に貼っても、同じ見え方になります。